カウンセラーとの間で母親との結びつきを取り戻せたら・・

心理学者のマイケル・ランバートは、過去の膨大な論文や資料を分析し、
心理療法、つまりカウンセラーと相談者の間における治療効果において大切なこと、
つまり効果につながるものは・・・

テクニックではなく、関係性だと指摘しました。

たとえば、うつの方がご相談に来られたとしますね。
どうして気持ちがふさぎ込むのか、何が原因として考えられるのか、
そうしたご相談者の心を傾聴し、認知行動療法あるいは対人関係療法など
うつに対する何らかの心理療法を選び、適応していくとします。

認知の歪みや対人面での問題点を修正していく・・。

いくら手法を駆使して、ご相談者の心に働きかけたとしても

カウンセラーがご相談者に対する受容、そして愛のまなざしがなければ
ご相談者は自分が受け入れられたと感じることができないでしょう。

ランバートが指摘するのは、この関係性において大切なことは
カウンセラーによる母親的なまなざしと態度だということです。

ご相談者は、カウンセリング関係において
かつて子どもの頃、いえもっと早い幼児期に受けた母親との関係を
カウンセラーとの間に再現し、ここで受けられなかった愛着関係を再現することで
心を再生していくことができる。

ランバートは、そう指摘しています。

お母さんに愛されること。
お母さんの愛情を取り戻すこと。

これが一番大切でということです。

あの時の、あの頃もらいたかった愛に満ちたまなざしを
再び向けられることで、ご相談者は

愛されている自分、愛される価値のある自分に気づきます。

その愛が、ご相談者の心をふわふわで弾力性に富む健やかな心に変えていきます。

母子関係にも似た信頼関係(ラ・ポール)を築くことが
カウンセリングの成否を決めるといってもいいかもしれません。

愛された感覚を心に深く刻んだ人は
自己肯定感をしっかり持ち、対人関係を安定させることができます。

カウンセリングを受けられるご相談者は、
テクニックよりも、「このカウンセラーなら自分を理解してくれる。
母親のように受けいれてくれる」

そんな観点で選ばれると、きっと治療がうまく進むはずです。

あなたの心のお母さんを見つけるとよいのですよ。