ありのままの自分を表現する
自分のことをオープンに話す。これを心理学、あるいはカウンセリングの専門用語で自己開示と言います。一般に、私たちは普段、話す相手や話す場所、所属しているグーループなどによって、話す内容や話し方を調整しています。○○な自分を演じているわけですね。自己開示では、こうした枠組みをすべて取り除き、「ありのままの自分」を表現します。カウンセラーに対して、どんなことでも、どんな言い方をしてもいいわけです。それによってクライエントの状況や独自性(個性)がカウンセラーに伝わり、何が問題で、何を求めているのかが明らかになります。つまり問題解決の糸口になるのです。
出会って間もないカウンセラーに自己開示をすることに抵抗のある方もいるでしょう。そのために、初回のインテーク面接で「この人になら話せる」という信頼関係の構築をすることが重要です。もちろん人対人のことですから、相性もあります。それを見極めるためにもインテーク面接は重要です。
ありのままでいられるようカウンセラーが導きます
カウンセリングを受けるに当たって逡巡される方もいらっしゃるでしょう。自分のことを語るのは勇気のいるものです。でも、自分のことをありのままに語る、自己開示をすることでカウンセラーは悩みの元を知ることができます。絡まった心の糸をどうして解きほぐしていけばいいのか。そのための方法を見つけ出すことができるのです。
「どこから話せばいいのか・・」。そんな思いがカウンセリングに向かう気持ちを躊躇させることがあるでしょう。でも大丈夫です。クライエントが自由に自分のことを離せるように、カウンセラーが上手に質問をしていきます。少しずつ慣れていけば、心のブレーキを外してカウンセラーに裸の心で向かい合えるようになりますので、ご安心ください。