パーソナリティ障害(人格障害)

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性格がその人となりを創りだし、性格がその人の人生を苦しめる場合かあります。それがパーソナリティ障害(人格障害)と呼ばれるものです。

パーソナリティ障害(人格障害)は、人が持って生まれた性質あるいは、育つ環境によって形成され、幼児期から思春期に表面化するものの中で社会生活に影響が出た病態のことです。根本的な原因は現在も解明されていません。

アメリカ精神医学会におけるDSMIV‐TRによって、「クラスターA」「クラスターB」「クラスターC」に大きく3つに分類され、それぞれのクラスターでさらに10種類の障害があります。

ただし、こうした分類が世界中のすべての国に適応するかどうかは疑問視されています。文化や社会的な背景により、病態と呼べるかどうかが異なるからです。例えば、回避性パーソナリティー障害は日本人の一般的性向と似ているため、日本人には当てはまりやすいことが知られています。

クラスターA

遺伝的に分裂病気質を持っていることが多く、自閉的で妄想を持ちやすく、奇妙で風変わりな傾向があり、対人関係がうまくいかないことがあります。ストレスが重大に関係することは少ないですが、対人関係のストレスには影響を受けます。

・妄想性人格障害
・統合失調質人格障害
・統合失調型人格障害

クラスターB

感情的な混乱の激しい人格障害です。演劇的で、情緒的で、うつり気に見えることが多く、
ストレスにかなり弱いのが特徴。

・反社会性人格障害
・境界性人格障害
・演技性人格障害
・自己愛性人格障害

クラスターC

 
不安や恐怖感が非常に強い人格障害。まわりに対する評価や視線などが非常にストレスになる傾向があります。

・回避性人格障害
・依存性人格障害
・強迫性人格障害

パーソナリティ障害に対しては、さまざまな精神療法が試みられています。これがベストという療法はありません。対象者の気質を形成した背景や個人的な特性などを考えながら、認知の歪みや自己評価の低さを修正していくプロセスとなります。うつやパニック、睡眠障害などを合わせ持つ場合は、その症状を緩和しながら、根本的な治療を行うことになります。

人それぞれ、生まれ落ちた文化や家庭で性格が形成されます。先天的に引き継いだものもあるでしょう。人生を左右する性格の中の要素のバランスによって引き起こされるパーソナリティ障害は、ある意味でとても神秘的です。その神秘的な心、壊れやすいデリケートな心が表す病態は、とても人間らしいものと言えるかもしれません。